価格帯別出来高とは?見方・使い方からTradingView、楽天証券、SBI証券、moomoo、MT5まで徹底解説

価格帯別出来高は、「どの価格帯でどれだけ売買が行われたのか」を横向きの棒グラフなどで確認するためのチャート分析手法です。通常の出来高が「いつ売買が増えたか」を時間軸で示すのに対し、価格帯別出来高では「どの値段で売買が集中したか」を把握できます。株価の節目を確認するときに便利ですが、証券会社やチャートサービスによって集計方法・名称・表示方法が異なるため、単純に棒の長さだけで売買判断をするのは適切ではありません。本記事では、価格帯別出来高とは何かという基本から、見方、使い方、サポート・レジスタンスとの関係、TradingView、楽天証券、SBI証券、マネックス証券、moomoo、MT5、スマホアプリでの対応まで、2026年8月時点の公式情報をもとにわかりやすく整理します。

資料を確認しながら資産や税金について計算するイメージ

この記事の目次

  • 価格帯別出来高とは何か
  • 価格帯別出来高の基本的な見方
  • サポート・レジスタンスとの関係
  • TradingView・楽天証券・SBI証券・マネックス証券での違い
  • moomoo・MT5ではどう見るのか
  • スマホアプリで価格帯別出来高を見る方法
  • 4165(プレイド)など個別株で使うときの注意点

価格帯別出来高とは?通常の出来高との違いを理解しよう

価格帯別出来高とは、一定期間の取引を価格帯ごとに区分し、それぞれの価格帯にどれだけの出来高があったかを視覚化したものです。英語では一般にVolume Profile(ボリュームプロファイル)Volume by Priceなどと表現されます。

一般的な出来高チャートは、ローソク足の下に縦棒を並べ、「○月○日に何株売買されたか」という時間別の出来高を表示します。一方、価格帯別出来高チャートは価格軸に沿って横棒を表示し、「1,000円付近では取引が多かった」「1,100円付近では少なかった」といった価格別の売買状況を確認できる点が特徴です。

ただし、「価格帯別出来高」という名称が付いていても、各サービスの計算方法が完全に同じとは限りません。例えばマネックス証券の公式ヘルプでは、チャート表示期間を20の値幅に分け、各ローソク足の終値を基準に出来高を累積すると説明されています。一方、TradingViewでは出来高プロファイル専用の計算ロジックが採用され、POCやバリューエリアなども表示できます。このため、同じ銘柄・同じ期間でもサービスによって棒の位置や長さが異なる場合があります。

価格帯別出来高の見方|最初に見るべき3つのポイント

1.横棒が長い価格帯=取引が集中した価格帯

価格帯別出来高の棒が長い場所は、設定された期間内で相対的に多くの出来高が集計された価格帯です。多くの市場参加者が売買した可能性のある水準として、今後の値動きを考える際の「節目」の候補になります。

例えば現在値より上に大きな出来高の山がある場合、その周辺まで株価が戻ったときに売買が活発になる可能性があります。逆に、現在値より下に大きな山がある場合には、その価格帯が下値を考える際の参考水準になることがあります。

2.横棒が短い価格帯=出来高が比較的少なかった価格帯

棒が短い場所は、その期間中に集計された出来高が比較的少ない価格帯です。楽天証券のマーケットスピードの公式ヘルプでも、出来高が多い価格帯では値動きが重くなり、少ない価格帯では値動きが軽くなる傾向があるという考え方が紹介されています。

ただし、これは将来の値動きを保証するものではありません。決算、業績修正、金利、為替、需給変化、突発的なニュースなどによって、過去の出来高分布とは異なる値動きになることがあります。

3.TradingViewならPOC・VAH・VALも確認できる

価格帯別出来高 trading view、または価格帯別出来高 トレーディングビューという情報を確認すると、TradingViewでは「出来高プロファイル(Volume Profile)」という名称が使われています。

TradingView公式ヘルプによると、POC(Point of Control)は対象期間で最も取引量が多かった価格水準です。また、一定割合の出来高が含まれる範囲をValue Area(バリューエリア)と呼び、その上限がVAH、下限がVALです。TradingViewではバリューエリアの初期設定として70%が用いられていますが、この割合は変更できます。

価格帯別出来高とサポート・レジスタンスの関係

「価格帯別出来高 サポート レジスタンス」という使い方では、現在値と出来高の山の位置関係を確認するのが基本です。

  • 現在値より下に出来高が多い価格帯がある:サポート候補として意識されることがある
  • 現在値より上に出来高が多い価格帯がある:レジスタンス候補として意識されることがある
  • 出来高の少ない価格帯:価格が比較的速く通過する場面がみられることがある

楽天証券の公式解説でも、現在値より高い場所に出来高の多い価格帯があれば上値の抵抗帯、現在値より低い場所であれば下値の支持帯を考える際の目安になるという考え方が紹介されています。

重要なのは、「出来高が多いから必ず反発する」「必ず上昇が止まる」という意味ではないことです。価格帯別出来高は売買判断を確定するシグナルではなく、市場参加者が過去にどの水準で活発に取引したのかを見る材料の一つとして利用するのが適切です。

実は「価格帯別出来高」という同じ名前でも、証券会社ごとに集計方法や表示場所が異なります。主要サービスの違いを次ページで詳しく確認しましょう。