CAC40指数(CAC 40)は、フランス・パリ株式市場を代表する株価指数です。ニュースで「フランス株が上昇」「CAC40が下落」と報じられても、どの企業で構成され、どのように計算されているのかまで理解していると、市場の動きをより正確に読み取れます。本記事では2026年8月28日時点で確認できるEuronext、フランス国立統計経済研究所(INSEE)、フランス銀行などの最新情報を基に、CAC40指数の意味、リアルタイムチャートの見方、40の構成銘柄、過去の推移、配当利回り、フランス経済やCPIとの関係、CFDの仕組み、今後を見る際の重要ポイントまでわかりやすく解説します。

この記事の目次
- CAC40指数とは何か
- CAC40の計算方法と特徴
- リアルタイムチャートを見る際の注意点
- CAC40とCPI指数の違い
- 2026年時点のCAC40構成銘柄一覧
- CAC40指数の過去の推移
- 配当利回りと配当込み指数の違い
- CAC40とフランス経済の関係
- CAC40指数CFDの仕組みとリスク
- 2026年以降の見通しで確認したいポイント
CAC40指数とは?フランス株を代表する40銘柄の株価指数
CAC40(カック40)は、Euronextが算出・管理するフランス株式市場の代表的な株価指数です。ティッカーは「PX1」、ISINコードは「FR0003500008」です。
CACは「Cotation Assistée en Continu」に由来します。現在のCAC40は、Euronext Parisに上場する銘柄の中から、規模や株式の売買状況などを考慮して選ばれた40銘柄によって構成されています。
指数は1987年12月31日の水準を1,000ポイントとして計算され、1988年6月15日に正式に導入されました。日本でいえば日経平均株価やTOPIX、米国でいえばS&P500やダウ平均に近い役割を持つ、フランス市場を代表するベンチマークです。
なお「フランスの40企業」とだけ覚えると少し正確さを欠きます。CAC40にはフランスを主要市場とする大企業が多く含まれますが、Airbus、ArcelorMittal、Stellantis、STMicroelectronics、Euronextなど、登記上の国がフランス以外となる企業も含まれています。
CAC40はどう計算される?「浮動株時価総額」が重要
CAC40は、単純に40社の株価を足して平均した指数ではありません。基本となるのは浮動株調整時価総額加重方式です。
時価総額とは、おおまかにいえば「株価×発行株式数」で表される企業の株式市場上の価値です。ただし指数計算では、大株主などが長期保有して市場に流通しにくい株式をそのまますべて含めるのではなく、市場で売買される可能性の高い「浮動株」を考慮します。
したがって、浮動株調整後の時価総額が大きい企業ほど、基本的にはCAC40全体の値動きに大きな影響を与えます。
1社だけが指数を支配しないよう15%の上限がある
CAC40では、構成銘柄1社の指数ウェイトに15%の上限が設けられています。非常に時価総額の大きな企業が存在しても、1社の値動きだけで指数全体が極端に左右されないようにするための仕組みです。
Euronextが2026年3月31日時点で公表したファクトシートでは、指数内で最もウェイトが大きかったTotalEnergiesでも9.52%でした。上位10銘柄を合わせた比率は59.64%となっていました。
構成銘柄は固定ではない
CAC40の40銘柄は永久に同じではありません。CAC指数ファミリーは原則として3月、6月、9月、12月の四半期ごとに見直され、9月には年次レビューも行われます。
2026年6月11日にEuronextが発表した四半期レビューでは、CAC40の構成銘柄に変更はありませんでした。この結果は2026年6月22日から適用されています。2026年8月28日時点では、次回のCAC Steering Committee Reviewは2026年9月10日に予定されています。
CAC40指数の直近値は?2026年8月27日は8,319.87ポイント
本記事作成時点で確認できる直近取引日である2026年8月27日のCAC40終値は8,319.87ポイントでした。前日比では1.68%下落しています。
ただし、株価指数は毎営業日変化します。そのため、この記事に記載した8,319.87という数字を「現在のCAC40」として利用するのではなく、必ず日時をセットで見ることが重要です。
CAC40指数のリアルタイムチャートを見る際の注意点
Euronextの指数ルールでは、CAC40の指数値は通常、通常取引時間中に15秒間隔で公表されます。
一方、金融情報サイトや証券会社の画面に表示される値については、契約しているマーケットデータによってリアルタイム、数分遅延、15分程度の遅延など条件が異なる場合があります。
リアルタイムチャートを見る場合は、次の点を確認すると間違いを防ぎやすくなります。
- 価格の更新時刻
- リアルタイムデータか遅延データか
- CAC40の現物指数か先物か
- 通常の価格指数か配当込み指数か
- 市場が現在取引時間中か
特に日本から見る場合、フランスとの時差にも注意が必要です。さらに欧州ではサマータイムがあるため、日本時間での市場開始・終了時刻は季節によって変わります。
「CPI指数」とCAC40指数はまったく別の指標
CAC40と一緒に「CPI指数」という言葉を目にすることがありますが、この2つは別のものです。
CPIはConsumer Price Index、つまり消費者物価指数です。モノやサービスの価格がどの程度変化しているかを測る経済指標であり、株価を集計したCAC40とは目的も計算方法も異なります。
フランスではINSEEが消費者物価指数を公表しています。2026年8月28日早朝の日本時間時点で確認できる最新の確定値では、2026年7月のフランスCPIは前月比0.6%上昇、前年同月比2.1%上昇でした。
また、欧州各国を比較する際には「HICP(EU基準の調和消費者物価指数)」も重要です。ECBやフランス銀行によるインフレ分析では、HICPが用いられることがあります。
CAC40を理解するうえで次に重要なのが、「具体的にどの企業が40銘柄へ選ばれているのか」です。実は高級ブランドだけではなく、銀行、航空宇宙、防衛、エネルギー、医薬品まで幅広い企業が含まれています。
CAC40の値動きを理解するには「40社の顔ぶれ」と「どの企業の影響が大きいのか」を知ることが欠かせません。全構成銘柄と過去の実績を次ページで整理します。




