楽天証券で福岡証券取引所の株は買える?2026年9月から取扱い拡充
楽天証券は2026年8月21日、地方証券取引所の取扱い拡充を発表しました。
発表によると、2026年9月20日から福岡証券取引所へ新たに接続し、福証上場株式の現物取引を開始する予定です。ただし、初回の約定日は2026年9月24日と案内されています。
つまり、本記事の基準日である2026年8月28日時点では、発表済みではあるものの新しい取扱いはまだ開始前です。「楽天証券なら現在すでに福証単独上場銘柄をすべて直接売買できる」と誤解しないよう注意してください。
楽天証券で対象となる福証市場
楽天証券が発表している取扱対象は次の通りです。
- 福岡証券取引所 本則市場
- 福岡証券取引所 Q-Board
Fukuoka PRO Marketの上場銘柄は対象外です。
また、楽天証券の発表では、地方市場上場株について「かぶミニ」「かぶピタ」は対象外で、SOR注文やPTS取引による注文執行も対象外とされています。
PC・スマートフォンのWebサイトに加え、マーケットスピードIIやiSPEEDでも取引できる予定です。利用を予定している場合は、サービス開始後に改めて最新の取扱銘柄・注文条件を確認してください。
福岡証券取引所は見学できる?「取引所ゼミナール」がある
福岡証券取引所では、証券市場について学ぶための「取引所ゼミナール」を実施しています。
通常プログラムは、初学者向けのDVDによる「経済・金融・株式会社・証券市場の仕組み」の説明約30分と、福岡証券取引所についての説明約60分で構成され、所要時間は約1時間30分です。
見学・ゼミナールの開催条件
- 開催時間:9:30~11:30、13:30~16:00の範囲
- 開催場所:福岡証券取引所 本所大会議室
- 参加人数:10名以上40名まで
- 所要時間:約1時間30分
- 申込み:希望日の3週間前までに総務部へ相談
そのため、個人が予約なしで立ち寄れば自由に取引現場を見学できるという形式ではありません。学校、大学、団体、企業研修など、一定人数で証券市場を学ぶ機会として活用しやすいプログラムです。
昔のような「立会場」を見学する場所ではない
かつて証券取引所では、多数の市場関係者が立会場で売買を行う光景がありましたが、福証は2000年にシステム売買への移行を進め、売買立会場を閉場しています。
現在の株式売買はシステムを通じて行われているため、「大勢の人が声を上げながら注文を取り次ぐ取引フロア」を想像して訪れると、実際の姿とは異なります。
福岡証券取引所へのアクセス|天神駅のすぐ近く
福岡証券取引所の所在地は次の通りです。
〒810-0001
福岡県福岡市中央区天神2-14-2 福岡証券ビル3階
福岡市営地下鉄空港線「天神駅」から近く、福岡証券ビルは天神駅4番出口から徒歩約1分の場所にあります。西鉄天神大牟田線「西鉄福岡(天神)駅」からも徒歩数分圏内です。
福岡市中心部の天神に位置するため、地下鉄を利用すれば博多駅や福岡空港方面からも移動しやすい立地です。
なお、見学や相談などで福証内部を訪れる場合は、建物に直接向かうだけではなく、目的に応じて事前に福証へ確認・予約をしておくと安心です。
福岡証券取引所の理事長・専務理事は誰?
理事長は犬塚雅彦氏
福岡証券取引所公式サイトでは、2026年8月時点の代表者として理事長 犬塚雅彦(いぬづか まさひこ)氏が掲載されています。
犬塚氏は2025年12月1日に福岡証券取引所理事長へ就任しました。
専務理事は井秀典氏
福岡証券取引所が公表している2026年の福岡証券取引所活性化推進協議会の資料などでは、専務理事 井秀典氏が確認できます。
役員・担当者は人事異動によって変わることがあるため、企業として上場相談や取材などを行う場合には、その時点の公式情報を確認してください。
福証Q-Boardはどんな企業に向いている?
Q-Boardの特徴を一言でまとめるなら、九州に関係を持つ成長企業が一般投資家も参加できる株式市場への上場を目指す際の選択肢です。
本則市場では上場時価総額10億円以上、株主数300人以上、最近1年間の経常利益5,000万円以上などの形式基準がありますが、Q-Boardは時価総額3億円以上、株主数200人以上で、利益額についての数値基準はありません。
ただし、Q-Boardでも内部管理体制、法令遵守、企業情報・リスク情報の開示、経営の健全性などは審査されます。基準が異なることと、審査が簡単であることは同じ意味ではありません。
Fukuoka PRO MarketとQ-Boardは何が違う?
名称だけを見るとどちらも成長企業向け市場のように見えますが、大きな違いがあります。
| 項目 | Q-Board | Fukuoka PRO Market |
|---|---|---|
| 主な対象企業 | 九州周辺と関係を持つ成長企業 | 成長を目指す全国の企業 |
| 投資家 | 一般投資家を含む | 特定投資家等 |
| 数値による形式基準 | あり | 原則なし |
| 上場審査の仕組み | 福証による審査 | F-Adviser制度を活用 |
個人投資家にとって特に重要なのは、Fukuoka PRO Marketが一般の個人投資家を対象とした市場ではないという点です。楽天証券が2026年9月から開始予定の福証取扱いでも、Fukuoka PRO Market銘柄は対象外と明記されています。
福岡証券取引所についてよくある疑問
福証に上場している会社は九州企業だけ?
いいえ。九州企業が重要な位置を占めていますが、九州以外に本社を置く会社も上場しています。本則市場にはQ-Boardのような九州周辺に関する対象要件はありません。
福証単独上場株は東証では買えない?
福証だけに上場している株は、東証市場では売買されません。投資する場合は福証への注文を取り扱う証券会社を利用する必要があります。
福証の株価と東証の株価が違うことはある?
重複上場企業の場合、福証と東証はそれぞれ別の市場で注文が成立します。そのため、同じ銘柄でも一時的に市場ごとの約定価格や気配が異なる可能性があります。どの市場へ注文するのかを確認することが重要です。
福岡証券取引所へ行けば株を直接買える?
いいえ。個人が福岡証券取引所の窓口へ現金を持って行って株式を直接購入する仕組みではありません。通常、投資家は証券会社に口座を開設し、その証券会社を通じて注文します。
福証の見学は1人でも参加できる?
公式の「取引所ゼミナール」は10名以上40名までが申込条件です。少人数や個人での訪問を希望する場合は、通常プログラムの対象外となるため福証へ事前に確認する必要があります。
まとめ|福岡証券取引所は地域企業の成長を支える重要な株式市場
福岡証券取引所は1949年に設立され、九州を中心とした地域企業と資本市場をつなぐ役割を担ってきました。2026年8月17日時点では139社が上場し、そのうち28社は福証だけに上場する単独上場会社です。
市場には本則市場、Q-Board、Fukuoka PRO Marketがあり、Q-Boardは九州に関係する成長企業向け、Fukuoka PRO Marketは特定投資家等を対象とするプロ向け市場という違いがあります。
通常の株式取引時間は9時00分~11時30分、12時30分~15時30分です。また、福証では取引所ゼミナールも実施しており、一定人数の団体であれば証券市場の仕組みについて学ぶ機会があります。
個人投資家にとっては証券会社の対応状況も重要です。楽天証券は2026年9月20日から福証への接続を開始し、9月24日から本則市場・Q-Board銘柄の初回約定を予定していますが、Fukuoka PRO Marketは対象外です。
福証単独上場銘柄を含め、株式投資では株価変動によって損失が生じる可能性があります。特に売買高の少ない銘柄では希望する価格や数量で売買できない場合もあるため、現在値だけではなく気配、出来高、企業の開示情報、業績、財務状況などを確認したうえで判断することが大切です。
本記事は福岡証券取引所や上場制度に関する一般的な情報提供を目的としており、特定銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。実際に取引する際は、利用する証券会社の最新の商品説明、取引条件、手数料、リスク等を確認してください。
<参考サイト>
福岡証券取引所 / 日本取引所グループ(JPX) / 楽天証券 / 厚生労働省 ハローワークインターネットサービス / Unsplash



