米企業決算発表を完全攻略|2026年スケジュール・日本時間・速報の見方を解説

米企業の決算発表は、米国株だけでなく、日本株、為替、半導体関連株、株価指数などの値動きにも影響する重要イベントです。しかし、発表予定日が米国時間で表示されていたり、「市場開始前」「市場終了後」とだけ記載されていたりするため、日本では何日の朝・夜に確認すればよいのか迷いやすいものです。本記事では、2026年の米企業決算発表スケジュールの見方、日本時間への直し方、決算速報を確認する順番、注目銘柄の選び方、米株の休場日まで、初めてでも判断しやすいように整理します。

米企業の決算発表と株価チャートを確認するイメージ

この記事の目次

  • 米企業決算発表とは何か
  • 2026年の企業決算発表スケジュール
  • 米企業決算発表を日本時間へ直す方法
  • 米国株の決算発表予定を確認する方法
  • 決算後に米株が値上がり・値下がりする理由
  • 注目銘柄と日本株への影響
  • 2026年の米株休場日カレンダー

重要:本記事は2026年7月31日時点で確認できる公表情報を基にした一般的な解説です。決算発表日は企業の都合で変更される場合があります。実際の投資判断を行う前に、各企業の公式IR情報、米国証券取引委員会の開示、利用する証券会社の最新情報を必ず確認してください。

米企業決算発表とは?株価を動かす重要イベント

米企業決算発表とは、米国企業が一定期間の売上高、利益、事業の状況などを公表することです。米国の上場企業は、原則として年次報告書や四半期報告書を米国証券取引委員会へ提出します。

代表的な開示書類は次の3種類です。

書類 主な内容 確認する場面
Form 10-Q 第1~第3四半期の財務諸表、事業状況、リスクなど 四半期決算の詳しい内容を確認するとき
Form 10-K 1年間の事業内容、監査済み財務諸表、リスクなど 通期決算や企業全体の状況を確認するとき
Form 8-K 重要な企業情報や決算発表資料など 速報性の高い開示を確認するとき

企業の公式サイトでは、決算発表と同時にプレスリリース、株主向け資料、決算説明会の動画や音声、経営陣のコメントなどが掲載されることがあります。速報記事だけで判断せず、最終的には一次情報を確認することが重要です。

決算発表日と10-Q・10-Kの提出日は同じとは限らない

企業が売上高や利益を発表する日と、正式な10-Qや10-Kを提出する日は、必ずしも同じではありません。先に決算リリースを発表し、後から詳細な報告書を提出する企業もあります。

米国証券取引委員会の基準では、四半期報告書である10-Qの提出期限は、企業区分により四半期末から40日または45日です。年次報告書である10-Kは、企業区分により事業年度末から60日、75日または90日となっています。

企業区分 10-Qの期限 10-Kの期限
大規模早期提出会社 四半期末から40日 事業年度末から60日
早期提出会社 四半期末から40日 事業年度末から75日
非早期提出会社 四半期末から45日 事業年度末から90日

週末や米国の連邦祝日が期限日に重なる場合は、原則として次の営業日が期限になります。企業ごとの決算発表予定日を正確に把握するには、提出期限から推測するのではなく、公式IRカレンダーを確認してください。

米企業決算発表スケジュール2026年版

米企業の多くは3か月ごとに決算を発表しますが、すべての企業が12月末を事業年度末にしているわけではありません。そのため、決算シーズンの時期には一定の傾向があるものの、企業ごとの発表日は異なります。

2026年の主な時期 発表が集中しやすい決算 主な確認ポイント
1月~2月 前年10~12月期、12月期通期決算 新年度の業績見通し、年末商戦、設備投資計画
4月~5月 1~3月期決算 新年度序盤の需要、価格転嫁、利益率
7月~8月 4~6月期決算 年後半の見通し、設備投資、消費動向
10月~11月 7~9月期決算 年末商戦、翌年度の需要、通期見通し

上記は12月決算企業を中心とした一般的な目安です。小売企業や一部のIT企業などには、1月、6月、9月などを事業年度末とする企業もあります。決算期が異なれば、発表時期もずれます。

決算予定日は変更されることがある

決算カレンダーに表示される日付には、「企業が正式に公表した日付」と「過去の発表時期から算出された予想日」があります。Nasdaqの決算カレンダーでは、企業の過去の報告日を基にしたアルゴリズムによって予定が掲載される場合があると説明されています。

楽天証券の米国企業決算発表スケジュールにも、掲載されていない企業が発表する場合や、予定が変更される場合がある旨が記載されています。カレンダーは予定を一覧で把握するために使い、売買前の最終確認は企業公式IRで行いましょう。

米企業決算発表は日本時間の朝?夜?

米国株の通常取引時間は、米国東部時間の午前9時30分から午後4時までです。日本との時差は、米国がサマータイムの期間は13時間、標準時間では14時間です。

2026年の米国サマータイムは、現地時間3月8日午前2時から11月1日午前2時までです。

取引時間帯 サマータイム中の日本時間 標準時間の日本時間
プレマーケット 17時00分~22時30分 18時00分~23時30分
通常取引 22時30分~翌5時00分 23時30分~翌6時00分
アフターマーケット 翌5時00分~9時00分 翌6時00分~10時00分

「市場開始前」は日本時間の夕方から夜

決算予定に「Before Market Open」「Pre-Market」「BMO」などと表示されている場合は、米国市場が開く前の発表です。日本では同じ日の夕方から夜に公表されるケースが中心となります。

ただし、「市場開始前」は特定の時刻を示す言葉ではありません。発表企業によって時刻が異なるため、公式IRに掲載された米国東部時間を確認してください。

「市場終了後」は日本時間の翌朝

「After Market Close」「After Hours」「AMC」などと表示されている場合は、米国市場の通常取引終了後に発表されます。サマータイム中は日本時間の翌朝5時以降、標準時間では翌朝6時以降になるのが基本です。

例えば、米国時間の木曜日に「市場終了後」とされていれば、日本では金曜日の早朝に発表されます。日付を米国時間のまま予定表へ登録すると1日ずれることがあるため注意しましょう。

決算説明会は発表より後になる場合がある

決算数値を掲載したプレスリリースの後に、経営陣による決算説明会が行われることがあります。説明会では、業績見通し、需要の変化、設備投資、利益率、株主還元などについて説明され、質疑応答も行われます。

決算発表直後に株価が上昇していても、説明会で慎重な見通しが示されると反応が変わることがあります。最初の数値だけでなく、説明会まで確認することが大切です。

決算予定日が分かっても、売上高や利益だけを見ていては株価反応を読み違えます。米株が値上がりする決算と、好決算でも下落する決算の違いを次のページで解説します。