カードローンの返済シミュレーションで確認すること
カードローンを申し込む前には、借入希望額、想定金利、毎月の返済額、完済までの期間を入力し、返済シミュレーションを行いましょう。金融機関や日本貸金業協会の公式サイトでは、返済額や返済回数の目安を試算できます。
シミュレーションでは、少なくとも次の3つを確認します。
- 毎月いくら返す必要があるか
- 完済まで何ヵ月かかるか
- 元金と利息を合わせた総返済額はいくらか
毎月の最低返済額だけを返すと、家計への負担は小さく見えるものの、返済期間が長くなりやすくなります。余裕がある月に追加返済を行えば、元金が早く減り、その後に発生する利息も抑えやすくなります。
ただし、金融機関のシミュレーション結果は概算です。変動金利の見直し、追加借入、返済日、ATM手数料などにより実際の金額は変わることがあります。
カードローンのおまとめで返済は楽になる?
カードローンのおまとめとは、複数の借り入れを新しいローンで返済し、返済先を一つにまとめる方法です。返済日を管理しやすくなり、適用金利が下がれば利息負担を軽減できる可能性があります。
一定の条件を満たすおまとめローンは、「顧客に一方的有利となる借換え」として、貸金業法の総量規制における例外貸付けに該当する場合があります。ただし、総量規制の例外だから必ず契約できるわけではなく、返済能力の審査は行われます。※7
おまとめ前後で必ず比較したい数字
- 現在の借入残高の合計
- 現在の各ローンの金利
- おまとめ後に適用される金利
- 毎月の返済額
- 完済までの返済回数
- 総返済額
- 追加借入ができる契約かどうか
例えば、毎月の返済額が3万円から2万円に下がっても、返済期間が大幅に延びれば、支払う利息が増えることがあります。「毎月いくら減るか」だけでなく、「最終的にいくら支払うか」を比較してください。
返済のために別のカードローンから繰り返し借り入れている場合は、新しいローンを探すより、金融機関や公的な相談窓口へ早めに相談することが重要です。
カードローンの一括返済で利息を減らす方法
カードローン一括返済とは、返済日時点の元金と利息をまとめて支払い、借入残高を0円にする手続きです。借入期間を短縮できるため、今後発生する予定だった利息を抑えられます。
一括返済額は、Webやアプリに表示されている借入残高と同額とは限りません。利息は日々加算されるため、返済予定日を金融機関へ伝え、その日時点の完済金額と入金方法を確認してください。
一括返済時の注意点
- 返済当日までの利息を含めた金額を確認する
- ATMの入金上限や硬貨の取扱可否を確認する
- 振込手数料やATM手数料を確認する
- 返済後に残高が0円になったか確認する
- 契約自体を解約するか、そのまま残すか検討する
借入残高を0円にしても、カードローン契約が自動的に解約されるとは限りません。今後利用する予定がなく、借り過ぎを防ぎたい場合は、解約手続きについて金融機関へ確認しましょう。
カードローンの限度額と増額審査
カードローン限度額には、商品全体として設定される最高額と、利用者ごとに審査で決定される利用可能額があります。公式サイトに「最高800万円」と書かれていても、誰でも800万円を借りられるわけではありません。
利用限度額の増額を申し込むと、あらためて審査が行われます。収入、利用実績、返済状況、他社借入などが確認され、希望どおり増額されない場合があります。
増額で金利が下がる場合もある
利用限度額ごとに金利帯が設定されている商品では、増額により適用金利が下がる可能性があります。例えば、みずほ銀行カードローンは、利用限度額が10万円以上100万円未満の場合は年14.0%、100万円以上200万円未満の場合は年12.7%とされています。
ただし、金利を下げることだけを目的に必要以上の増額を申し込むと、使える金額が増えたことで借り過ぎにつながるおそれがあります。増額は、返済計画と必要額を整理したうえで判断してください。
カードローンの主なデメリット
- 借入期間が長くなるほど利息負担が増える
- 限度額の範囲で繰り返し借りられ、残高が減りにくくなる
- 延滞すると遅延損害金が発生する
- 返済状況が信用情報に登録される
- 他のローンやクレジットの審査に影響する可能性がある
- 返済のための追加借入を繰り返すと多重債務につながる
カードローンは、一時的な資金不足を補う手段として利用できる一方、収入不足が毎月続く状況を解決する商品ではありません。借入前に家計を見直し、不要品の売却、公的な貸付制度、支払先への相談など、借り入れ以外の方法も検討しましょう。
安全なカードローンを見分けるチェックポイント
消費者金融などの貸金業者を利用する場合は、金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで登録状況を確認できます。貸金業を行うには、財務局長または都道府県知事の登録が必要です。※8
- 金融庁の検索サービスで登録番号を確認できる
- 金利、返済方法、遅延損害金が明記されている
- 審査なし、必ず融資などと宣伝していない
- 契約前に保証金や手数料の振り込みを求めない
- SNSの個人間融資ではない
- 銀行口座や携帯電話の売買を要求しない
登録確認ができない業者や、実在する銀行・貸金業者に似た名称を使う業者には連絡しないでください。審査前に現金を振り込ませる、キャッシュカードを郵送させるといった要求にも応じてはいけません。
返済が難しいと感じたら新しい借り入れより相談を優先
返済日に間に合わない可能性がある場合は、放置せず、契約している金融機関へ早めに連絡してください。返済日の相談や入金方法の案内を受けられる場合があります。
複数社への返済が家計を圧迫している場合は、日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センターや法テラスなどの相談窓口を利用できます。日本貸金業協会の相談窓口では、貸金業に関する相談、苦情、生活再建支援などを受け付けています。※9
カードローン選びでは、「審査に通りやすそう」「最短で借りられる」という印象より、上限金利、完済までの期間、総返済額を確認することが重要です。借りる金額を必要最小限に抑え、返済シミュレーションを行い、無理なく完済できる見通しが立ってから申し込みを判断しましょう。
※1 金融庁「貸金業法Q&A」 https://www.fsa.go.jp/policy/kashikin/qa.html / 日本貸金業協会「お借入れは年収の3分の1まで」 https://www.j-fsa.or.jp/association/money_lending/law/annual_income.php
※2 三井住友銀行「カードローン ご利用ガイド兼商品説明書」 https://www.smbc.co.jp/kojin/cardloan/pdf/goriyou_guide.pdf / みずほ銀行「カードローン商品詳細」 https://www.mizuhobank.co.jp/loan_card/detail/index.html
※3 SBI新生銀行カードローン エル公式サイト https://lake.jp/ / 第四北越銀行「カードローンASCA」 https://www.dhbk.co.jp/individual/loan/card/asca.html
※4 日本信用情報機構「ローンが通らない理由を教えてほしい」 https://www.jicc.co.jp/faq/detail/a095i00000I7o3sAAB / 「信用情報の内容と登録期間」 https://www.jicc.co.jp/aboutus/credit-info/registration
※5 日本貸金業協会「収入を証明する書類の提出が必要な場合があります」 https://www.j-fsa.or.jp/association/money_lending/law/proof.php
※6 アコム「カードローンの審査で勤務先に在籍確認の電話はかかってきますか?」 https://www.acom.co.jp/faq/2/ / プロミス「在籍確認なしでカードローンは利用できる?」 https://cyber.promise.co.jp/contents/html/hajimete_html01_media104.html
※7 日本貸金業協会「総量規制にかかわらず、お借入れできる貸付けの契約があります」 https://www.j-fsa.or.jp/association/money_lending/law/total_regulation.php
※8 金融庁「登録貸金業者情報検索サービス」 https://www.fsa.go.jp/ordinary/kensaku/ / 「違法な金融業者にご注意!」 https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/
※9 日本貸金業協会「貸金業相談・紛争解決センター」 https://www.j-fsa.or.jp/personal/trouble/ / 法テラス「借金に関するよくある相談」 https://www.houterasu.or.jp/site/faq/syakkin.html
<参考サイト>金融庁 / 日本貸金業協会 / 日本信用情報機構 / 全国銀行協会 / 三井住友銀行 / みずほ銀行 / SBI新生銀行 / 第四北越銀行 / 法テラス




