学校やジムなどで、ストレッチや柔軟体操をしても、そのあとに身体の具合が悪くなったりする人はいないでしょう。
しかし、初めてヨガをする人の中には、ヨガをした後に気分が悪くなったり、腹痛や頭痛、
肌荒れや倦怠感といった症状が見られる場合があります。

■　老廃物が溜まっている症状

体調を良くしようと始めたヨガで、反対に体調を悪くしていては心配になります。
「体力がないから無理だったんだ！」「私にはきついのかな？」とネガティブな思考に陥ります。
でも、これらの一時的な不調はヨガを始めたことによって起こった「好転反応」です。
今までに身体の中に溜めこんだ老廃物や心への負担が、表に出てきたのです。
しばらくすれば改善していきます。
辛い時には、無理をせずにゆっくりと今までの自分と向き合いましょう。

■　不適切な自分が現れた「好転反応」

今までの生活習慣や食生活の不摂生、睡眠不足、ストレスが心身に溜まり込んで、
冷え性やむくみ、便秘、肩こりや腰痛を引き起こします。
ヨガを始めればこれらの症状が改善すると思ったのに、逆に不調が顕著に出てしまったわけです。
老廃物の多さが「好転反応」の大きさになります。
身体のバランスだけでなく、気持ちも不安定になってしまいます。
身体に溜まった毒を出している期間なのです。
ゆっくりとした呼吸をしながら「好転反応」に向き合うことが、「今の自分のありのまま」に目を向けることなのです。

■　ヨガと自然治癒力

人は、本来自分の不調は自然に治してしまう力を持っています。
下痢や頭痛の症状がひどくなれば薬に頼りたくなりますが、少しの我慢と「自分を受け入れる時間」と考えて乗り切りましょう。
「好転反応」を乗り切れば、心も身体もリフレッシュされて感覚が鋭くなってきます。
ヨガの世界は小宇宙、自分の中に小宇宙が存在すると考えます。
ゆっくりと自分の体の中に語り掛ける呼吸と瞑想によって、安定した心身を手にすることが出来ます。
小宇宙の自分と対話し、心身をコントロール出来るようになりましょう。