奨学金は経済的に厳しい学生の味方です。一方では奨学金ではなく学費ローンだと非難される方もいらっしゃいますが、現時点では、ここまでの低金利でお金を貸してくれる銀行はないと思います。また、奨学金の利用プランによっては金利0です。

＜卒業後のイメージが大事＞

奨学金の返済がスタートするのは卒業した年の10月からで、4月に入社してから半年は猶予があります。その間に新生活に慣れ、返済できる環境を作ることが大事です。そこで考えなくてはいけないのが返済開始時の収入です。大卒で平均の手取りが19万円程度と言われています。この中から家賃や光熱費、奨学金の返済、その他費用を出すことになります。この19万円の中できちんとやりくりができるのか、決してボーナスがあるから安心などと油断してはいけません。

＜返済がある生活と無い生活＞

同期で入社した人がいるなら、その中には同じように奨学金を利用した人もいれば、利用していない人もいます。利用していない人と比べると毎月の返済があるので5000円～20000円程度、使えるお金が違ってくることを理解しましょう。同じように使っていると、いつの間にか奨学金を滞納するようになってきます。また、どういう事情があったにせよ、奨学金を利用することは自分で決めたことですから、返済が無い人はいいな、給料全額使える人はいいな等と他人と比較してはいけません。返済することが辛くなってきます。

＜そして、何がなんでも滞納してはいけない。＞

経験者だからこそわかることですが、滞納していると、いつもどこかで滞納していることが頭をよぎります。督促状が届いたらどうしよう、電話で督促されたらどうしよう、給料が差し押さられたらどうしよう。いつも気が休まりません。そうならないためにも滞納してはいけませんし、何らかの事情で滞納するようなことがあれば、必ず相談しましょう。