返済用の口座の手続きも行わず、督促状が届くと、とりあえず1万円だけ入金するを繰り返していました。一応、返済する意思はありますとアピールするためです。それでも、何度も何度も督促状が届くようになりました。

＜紙の次は電話で督促＞

紙での督促は効果がないと思われたのか、ついには電話がかかってくるようになりました。ですが、仕事中は電話に出ることができず、毎回留守電に「奨学金の返済についてのご連絡です」とメッセージが残っていました。タイミングを見て折り返し電話をすることもありましたが、毎回サラ金の返済で余裕が無いと訴え、とりあえず1万円入金することを続けていました。このあたりから、頭の中では、自己破産や債務整理という言葉がちらつくようになってきました。

＜そして届いた差押予告＞

奨学金の滞納額が100万円を超え、何度か1万円の入金を繰り返した頃、これまで届いた督促状とは違う書類が届きました。それが差押予告書でした。支払いが無い場合は給料の差押をするという内容です。受け取ってすぐに電話し、現状を報告した上、返済計画を立てることにしました。サラ金の整理と月々の奨学金の返済額です。サラ金は、おまとめ商品を活用し、月々の利息を減らすことができ、その分を奨学金の返済に当てるようにしました。

＜担当者は鬼ではない＞

返済計画の相談をした際、担当の方は丁寧に相談に乗ってくださいました。この時、頭ごなしに怒鳴るような人だったら、すんなりと話は進まなかったと思います。返済の計画も大筋でまとまったところで、どうしても行ってもらわなければいけない所がある、そこに行かないと返済計画が決定しないと言われました。担当者に言われた場所、それは裁判所でした。