今回ご紹介するのは、JR、東急、東京メトロ、京王など各線が乗り入れる渋谷駅から徒歩7分の「さかえ湯」。渋谷と青山、代官山、恵比寿の中間に位置する、並木橋交差点のすぐそば、隠れるようにひっそりと佇む昔ながらの銭湯です。

【看板は見えれども、見つけにくい入口。ある意味秘密基地っぽい】

渋谷からさかえ湯へは、各線渋谷駅から徒歩約7分。渋谷駅から、渋谷警察署の脇を抜け、恵比寿方面へ明治通り沿いに進んだ並木橋交差点のすぐそばです。並木橋交差点を、渋谷を背にして右に曲がると代官山方面ですが、曲がってすぐ左手のマンション脇に、コカコーラのロゴと並んで「さかえ湯」と書かれた小さな看板があります。

さてこのさかえ湯、まず入るのが若干難しく、看板は見えても、どこから入ればいいか良くわからないのです。マンションの入り口はあるのですが、銭湯にはどこから入ればいいのか…と悩んでいると、クルマのガレージらしきところにも「さかえ湯」の看板があることを発見。恐る恐る、少しわくわくしながら、入っていくと、そこには昭和の香りを感じる銭湯がありました。中はザ・昭和の銭湯。飾り気はあまりありませんが、シンプルなのが逆に好感を持てます。

【心が落ち着く、「普通」の素晴らしさを実感するお風呂】

さかえ湯の浴室は、言ってしまえばとっても「普通」。ジェットバス・バイブラは付いていますが、お湯も普通のお湯ですし、強いて言うなら備長炭が浴槽に沈められていることぐらいでしょうか。壁画もなく、「寮の風呂」のようなイメージに近いかもしれません。しかしだからこそ、何かに目を奪われることなく、ゆっくりと考え事をしながら、一日の疲れを癒すのにもってこい。そして、都心の銭湯にしては広めなので、ゆっくり寛ぐことが出来るんです。ちなみに、建物は古いながらきっちりお掃除されているので、とっても清潔です。

【散歩しながら立ち寄りたい銭湯】

何の変哲もないからこそ、日々に寄り添ってくれるような、心落ち着く銭湯「さかえ湯」。決して、特別な日に行く場所ではなく、日常使いしたくなるような場所です。渋谷から恵比寿や代官山方面へのんびり散歩しながら、ふと立ち寄るなんていうのが、いいかもしれません。

「さかえ湯」
住所：東京都渋谷区東１－３１－１９
入浴料：大人（中学生以上）460円、小学生 180円、幼児 80円