めまいは、そのほとんどが耳からくる「内耳性（ないじせい）めまい」です。その中の一つで、私が経験した「良性発作性頭位めまい症」には、「めまいリハビリ」という治療があります。今回は、この「めまいリハビリ」ついてお伝えします。

【なぜめまいリハビリが必要？】

「良性発作性頭位めまい症」は耳の奥の内耳にある「耳石（じせき）」が、本来あるべき場所から転がり出てしまったために、平衡感覚がうまく働かずにぐるぐる回るめまいが起こる病気です。めまいが治る過程としては、頭を動かしたときに耳石が動くため、数日は起床時や動くときに強いめまいがあるのですが、１～２週間かけて徐々にめまいが軽くなり、フワ～っとしためまいに変わっていきます。一番症状が強いときは、抗めまい薬を内服しますが、これはめまいによる気持ち悪さを抑えるだけで、耳石そのものには効果がないので根本的な解決にはなりません。そこで登場するのが「めまいリハビリ」です。

【めまいリハビリの方法とは？】

耳石の落ち込んだ位置によって、特殊なリハビリをして耳石を戻してあげる方法もありますので、その場合は耳鼻科の先生の指示にしたがってリハビリを行いましょう。しかし、それ以外にもどの耳石のタイプにも効果のある簡単なリハビリもあります。例えば、私が実践したものでは、寝ている状態からパッと起き上がる動作を繰り返す、あるいは座った状態で頭を大きく動かすリハビリ方法がありました。

リハビリを始めたばかりのころはめまいが誘発されるのでしんどいですが、どんどん慣れていきます。めまいが強いからといって全く動かないと、耳石が落ち込んだ場所に留まってしまい、戻らなくなるので、なるべくはやめにリハビリを始めることが、早めに治すコツです。しんどくなったらすぐ横になれるように、ベッドの上でやるのがオススメです。

【まとめ】

今回は、めまいリハビリについてお伝えしました。「良性発作性頭位めまい症」と診断されたら、多少めまいが誘発されてもどんどんリハビリをして、積極的に普段の日常生活を行いましょう！そうすることで、めまいから早く回復が早くなります。