子供から高齢者まで起こる可能性がある「めまい」。メジャーなのは耳からくる内耳性（ないじせい）めまいですが、脳からくるめまいもあり、脳が原因ではないかも心配ですよね。今回は、めまいが起こったらどの科にかかればいいのかについてお話しします。

【まずはめまいの強さに注目する】

めまいの症状が非常に強いとき、立って歩くこともままならない状態が続くことがあります。その場合は無理をせずに救急車を呼びましょう。特に中高齢以降で、休んでも改善しない、もしくは非常に強いめまいには、脳血管障害によるめまいの可能性があります。救急救命室でなるべく早めに診察をしてもらいましょう。

【めまいが起きたらまずは耳鼻科に行ってみる】

めまいは、そのほとんどが内耳性めまいです。しかし、突発性難聴やメニエール病など、難聴を伴うタイプのめまいは一刻を争う危険性はないものの、早めの治療が必要となります。これらを正確に診断するためには、聴力検査が必須ですので、耳鼻科にまずかかりましょう。また、耳鼻科での精密検査によって、耳の病気では説明がつかない所見が見られる場合は、詳しく調べるためにMRIを撮る、あるいは脳神経外科や内科に紹介されることがあります。

【まとめ】

今回はめまいになったらどの科を受診するべきかについてお伝えしました。軽度の難聴の場合は、聴力低下に気がつかないこともあります。特に、初めてめまいが起こったときは、しばらくしてめまいが収まったからといってそのままにせず、なるべく耳鼻科にかかりましょう。