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主人は、これまで自分の親が毒親だったという認識はなかったようです。『毒親』という言葉を知らなかったからというのもありますが、変わった親という存在でしかなかったようです。

・主人にとっての親像

義父は、これまで仕事一筋で生きてきました。家庭内のことは一切関与せず、威厳を保つため、家庭内の誰もが反対できない絶対的存在として振る舞っていたようです。義母は、料理・洗濯などの家事をしつつ子育てに専念していたそうです。ただ、コミュニケーションが苦手な人で、何よりも血縁関係を重要視し、子供や祖父母のことは大事にしていましたが、近所や他者には素っ気ない態度だったとのことです。祖父母の面倒は、嫌々ながらも長期間丁寧に対応していました。主人にとって義母は、大事に育てられたため、大変感謝すべき人でした。

・主人の子供時代

義両親の「自分たちの面倒を看てほしい」というコントロールの発端は、義母から来ているようです。これまでにも、主人のやりたいこと、やろうとしていることに口出しをし、「○○をしないなら、それはさせない」という手法で、主人を自分達の思い通りにコントロールしてきたようです。義母の意見のほとんどが、義父にとっても都合がよかったため、義両親は同調して、主人をコントロールしてきました。主人は、義両親に感謝の気持ちがあり、コントロール下の中でもやりたいことを探し、満足のいく生活を送ってきたようです。

・私の毒親の判断基準

一見すると、主人の幼少期における、義両親の対応は過干渉にすぎないのかもしれません。主人にとっては、幼少期における、義両親からのコントロールは大きなものではなく、我慢できる範囲でした。また、親のサポートなしに子供だけでチャレンジすることが難しいこともあり、世話をしてくれる親の言うことを聞いて当然という思いがあったようです。主人は、就職先や自分の家庭までもコントロールされることにより、ようやく毒親だと判断できたようです。自立して自分の意思で考えるようになった後も、子供の意思を無視して親の了見で子供を支配しようとする親は、毒親と判断することができると思います。

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