裁判所に行く理由は、給料を差し押さえるためではなく、新たな返済計画を立て、返済を開始することを両者が合意したことを確認するためでした。人生初の裁判所訪問がこんな形になるなんて夢にも思っていませんでした。

＜想像とは違った裁判所＞

行くように指示された裁判所は家庭裁判所です。出廷する日を事前に決め、会社には奨学金返済の為にとは言えないので、ダミーの営業を入れて時間を作りました。和解の為とは聞いていましたが、まだこの時は、この後、どういう話があるのか分かっていないので、普段、あまり行くことのないエリアにあったのですが、裁判所に向かう道中の景色を楽しむなんてことはできませんでした。裁判所に着いてびっくりしたのが人の多さと法廷の数、そして裁判の数の多さでした。

＜イメージと違った法廷＞

ドラマで見る法廷は、裁判官や弁護士、被告人がいるスペースと傍聴人がいるスペースを木製の柵で区切られていて、裁判官は一段高い場所に座っていましたが、指定された法廷は、木製の柵はあるものの、柵の向こうに大きな円卓があり、名前が呼ばれたら柵のドア部分から入り円卓に座り話をする、まったくイメージとは違った法廷でした。名前が呼ばれたので円卓に座ると、返済計画の内容が読み上げられ、内容に間違いが無いか確認され、最後に「きちんと返済しましょうね。」と一言言われ終了です。時間にして数分の出来事でした。

＜返済開始＞

裁判所で和解し、翌月から返済が始まりました。本来なら、返済開始から20年計画で返済するのですが、それよりも期間を短縮し返済終了する計画です。それでも、返済開始から1年間は月々5000円の返済で、おまとめローンで浮いた利息分で十分返済できる額でした。