株式投資は自分で選んだ会社に直接投資することになりますが、会社は事業活動を行っており、会社や株式の価値は良くも悪くも変化します。株式投資に影響が出てくる要因であり、会社がどうなっているのか、また株式の価値はどうなっているのか等は自分で見極め、判断しなければなりません。

＜株式投資のメリット＞

株式投資で得られる儲けは、大きく分けて2つのパターンがあります。一つは、値上がり益（キャピタルゲインとも言います）です。簡単に言うと、安く買って高く売ることで利益を得ることです。株式投資で儲けるという一般的なイメージは値上がり益でしょう。もう一つは、配当益（インカムゲイン）です。会社が稼いだ利益の一部を、決まった日に受け取ることができるものが配当金です。配当金は出ないこともありますが、相応の利益をあげている会社ならば、安定的に配当金を出している事が多く、株式の売買をせずとも継続的に配当金という形で儲けを得ることができます。

また、金銭的な儲けではありませんが、株主優待を設けている会社も見られます。株主優待とは、その株式を保有することで、商品券やギフト等がもらえるものです。食料品メーカであれば自社製品を、鉄道等の交通インフラ系の会社であれば、自社路線の割引等が優待にあたります。特定の商品を愛用していれば、その会社の株式優待を調べてみるのもいいかもしれません。途中で売るもよし、継続して保有することで配当金や優待を狙うもよし、自分に合った株式投資を考えてみましょう。

＜株式投資のデメリット＞

株式投資には、株式の価値や値段が上下する価格変動リスク、倒産した場合は投資金額を全額失う信用リスク、換金したくてもできない流動性のリスク等が主なリスクとしてあげられます。また、個別の株式の要因で株価が上下するだけでなく、相場全体の雰囲気の悪化や為替や金利動向、海外の経済環境等、間接的な影響による価格変動となる場合も少なくありません。様々な視点からリスクと向き合い、投資することも重要です。

＜株式投資は余裕を持つことが大事＞

株式投資のメリットとリスクは、儲けと損が背中合わせであるということです。そのため、投資のお金や心構えに余裕を持つことが重要です。株式投資を生活費等の必要な資金で行った場合にもし株価が下落した場合は、元金を目減りさせるだけでなく、精神的な余裕も無くなり、冷静な判断さえもできなくなります。株式投資のメリットを活かし、リスクを低減させるには、金銭的、精神的な余裕を持つことが重要です。