朝がつらい、疲れやすい、立ちくらみがする、体が冷える、イライラする…。私は社会人になってしばらくした頃から、このような症状に頻繁に悩まされるようになりました。

低血圧の辛い症状は、ともすれば「やる気がない」と捉えられてしまうこともあり、周囲の理解を得るのが難しいと感じることも多々ありました。現在は症状もかなり改善してきて、気を付けていれば日常生活での困難さはほとんどありません。当時私が苦しんでいた症状とその対処法についてお話します。

【原因不明の体調不良…実は低血圧がもたらす症状だった！】

社会人になった当初、仕事を終えて帰宅すると、とにかく体が疲れて食欲もなく、何もしたくないという日々が続いていました。睡眠をとっても疲れは取れず、目覚めも最悪。体を引きずるようにして職場に行っても、エンジンがかからずぼんやりとしてしまうという状況でした。

「慣れない環境で疲れが溜まっているだけ。体が慣れれば楽になるはず…」と簡単に考えていたのですが、症状は全く改善せず、なんとなく体調が悪いという状態が続きました。そのうち立ちくらみや眩暈まで出現し、いつもフラフラと生気がない状態になってしまいました。

そんな時、職場の健康診断で初めて「低血圧」を指摘されました。医師の話を聞いたり、自分で症状を調べていくうち、これらの症状が低血圧に起因するものだということが分かったのです。

【低血圧の症状を改善するために取り組んだこと】

私の場合は体質的に血圧が低いだけなので、低血圧に対する特別な治療法はない、とのことでした。ただ、症状自体は生活習慣の改善によって軽くなるとの説明を受け、安堵したことを覚えています。私はその日からさっそく規則正しい食生活、十分な睡眠、適度な運動…といった健康的な生活を送るように心がけました。

さらに、それぞれの症状に対して、具体的な対処法を試してみるようになったのです。例えば、朝がつらいときには甘いものとコーヒーを取る、立ちくらみや眩暈が起こらないように軽く準備をしてから動く、冷えに対しては半身浴や交代浴をするなど…。こうしたことを数年かけて地味に、地道に取り組んでいるうちに、薄皮をはがすように良くなってきたのです。

【結果を焦らず、できることから】

私は低血圧を改善するために色々な方法を試してみましたが、最初からうまくいったわけではありません。何もかも一度に取り組もうとして、かえって疲れを溜めてしまったり、ストレスを溜めてしまったり…、ということを繰り返しながら、少しずつ変わっていきました。

無理をせず、色々なものをできる範囲で取り入れた結果、総合的にそれらが作用して低血圧が改善してきたのだと思っています。体質を変えるということは大変なことです。しかし、決して焦らず、でも、あきらめないで続けることで低血圧は克服していけるものだと思います